ホーム > 医学生の方へ > ふじのくに次世代医師リクルーターからメッセージ > ふじのくに次世代医師リクルーター 静岡県立静岡がんセンター 大林 未来 先生
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更新日:2023年7月25日
皆様初めまして。ふじのくに次世代医師リクルーターを拝命いたしました、静岡がんセンター肝胆膵外科の大林未来と申します。現在は後期研修を終え、医師9年目となりました。これまでの私の経験をご参考までにお伝えいたします。
私は浜松市天竜区に生まれ育ち、浜松北高を卒業後、浜松医科大学に入学致しました。臨床実習までは自分が女性であることから、漠然と内科系に進むのだろうと思っておりましたが、消化器外科での実習がとても楽しかったことから外科系も視野に入れつつ初期研修で進路を決めようと考えました。県外の病院の見学などもしましたが、様々な科の疾患を学べること、もともと入局を考えていたことから、市中病院と大学病院の両方で研修できる、初期研修は浜松医科大学附属病院と藤枝市立総合病院でのたすき掛けを選択しました。
大学では希少疾患も含めた診断~治療のプロセスをじっくり学び、学会発表などの学術活動の基礎をご指導頂きました。どの科に進むかをとても迷っていたため、ほぼすべての科を選択できる大学での研修は、進路選択にとても役立ちました。市中病院ではいわゆる仕事を「回す」スキルが重視されますが、大学では一つの症例に割ける時間が多いため、よりじっくり取り組む思考力を習得できたように思います。藤枝市立総合病院では、いわゆるcommon diseaseへの対応や、画像診断、救急対応などのご指導を頂きました。地域の中核である三次救急病院であり、多数の症例を経験することができました。
私は初期臨床研修で大切なことは、多くの症例に触れることおよび、それらの症例をただ機械的に対応するのではなく、一つ一つをよく検討することだと考えます。また、自分の専門が決まった後は基本的に他科を回ることはできないため、様々な科の揃った病院が良いのではないかと考えます。大学病院と市中病院のたすき掛け研修はどちらも学ぶことができ、非常に有意義だったと感じております。ちなみに研修同期や指導医も単純に倍になりますし、今でも付き合いがあり、プライベートな話から他科の知識の必要な相談などもしています。
研修先、診療科ともに、一生懸命悩んだ選択は必ず今後の自分の糧となります。皆さんに良い選択の元となる出会いがあること、そしていつか一緒に働けることを祈っています。
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