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更新日:2018年11月9日
静岡家庭医養成プログラム専攻医2年目の稲葉と申します。私は東京都の出身で杏林大学を2015年に卒業し、東京の立川相互病院で初期研修を行い、医師3年目から静岡に来て家庭医の後期研修を行っています。
家庭医の守備範囲は、年齢や性別に関わらず、健康増進、一生を通してよく遭遇する疾患の診断と治療、一般的な外来手技、外来でできる以上の検査や治療あるいは他の専門診療科への紹介の必要性の判断、一般的な入院患者(慢性肺疾患、心疾患などといったよく遭遇する疾患で入院する患者)の管理などです。静岡家庭医養成プログラムでは、多くの健康問題に継続的・全科的に関わることのできる家庭医を目指して、レジデントのトレーニングが行われています。軸となるのは4年間の研修を通して継続する家庭医療科クリニックでの外来診療ですが、地域基幹病院の協力を得て、スーパーローテート方式で各臓器別専門科の研修も並行して行います。
家庭医療科クリニックでは適宜指導医とのディスカッションを通じて適切なフィードバックを受けることができ、外来診療は日々新しい学びに満ちています。また臓器別専門科の研修においても、家庭医の立場を理解し熱心に指導してくださる先生方に恵まれ、日々充実した研修生活を送っています。
また、緩和ケアや看取りを含む在宅ケア、地域基幹病院での救急外来業務も並行して行います。外来、入院、在宅、救急と様々な場面で、多くの患者さんやその家族、さまざまな健康問題に関わる機会があり、まさに家庭医療の研修としてぴったりの環境だと感じています。
一方で、まだ家庭医という存在が十分浸透していないと感じることもあり、家庭医の専門性を簡単に説明することも難しく感じています。研修をしていて時には戸惑い悩むこともありますが、上級医、指導医の先生方がいきいきと働いていること、家庭医ならではの感動を、それぞれの先生方が持っていることが支えとなっています。自分もそのように仕事がしたいという思いで日々研修に励んでいます。
<写真:菊川市立総合病院>
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