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更新日:2016年9月1日
はじめまして、聖隷三方原病院2年目初期研修医の石川朋美と申します。今年度ふじのくに次世代医師リクルーターとして、さまざまな活動に参加しております。8月23日に浜松市で開催された「ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ夏季セミナー」では、ディスカッションにパネリストとして参加させていただき、自分の考えや意見を述べさせていただきました。ご参加いただいた学生さんが、この文章をお読みくださっていればとても嬉しいです。
私は、福井大学を卒業して現在浜松市内で初期研修中ですが、静岡県は初期研修を行うにはとても良い環境だと思います。大学の地と比較して、浜松市は積雪するほどの寒さはなく、日照時間も全国トップクラスです。この温暖な気候が素地となっているためか地域の皆様も明るく温厚な方が多く、診療や医療行為にまだまだ未熟な私たちにも温かく接してくださいます。そのような環境に感謝しつつ「もっと頑張ろう」「もっと上達しよう」と日々研修に励んでいます。
当院の特徴的な立地環境として、第1・第2東名高速道路や山間部に近いことが挙げられます。このため、高速事故現場へのドクターカーでの出動や、山間部等へのドクターヘリ出動(2年目選択科にて救急科選択者)の研修もあり、限られた設備・環境の中でのプレホスピタルの現場に初期研修中から携われることも大きな魅力です。また1次~3次救急まで対応しているERでの日当直では、小児から高齢者まで研修医がファーストタッチで診ることができますのでCommon diseaseに対する初期対応も豊富に経験できます。
また、研修医の構成として、当院は例年全国から研修医が集まっているという特徴があります。いろいろな大学の出身者と2年間研修をすることは、既に見知った大学の仲間と研修する良さとはまた違う新鮮な人間関係の中での研修という利点があり、学生時代の友人に加えて新たな仲間ができる喜びもあります。当院の研修医は皆仲が良く、切磋琢磨しつつも研修医の部屋にはいつも明るい声が響いています。初期研修の2年間の苦楽を共にした同期は、それぞれの志望科に進んだ後も、気兼ねなく相談できるかけがえのない存在になってくれるはずですし、自分もそうありたいと思っています。そんな仲間と一緒に研修できていることにも充実感を覚えています。また当院の初期研修医の男女比が平均6:4程度と女性の研修医も多いことも、当院での研修のしやすさに繋がっていると思います。
医学生の皆さんは研修病院を選ぶにあたって、早い方は4年生から病院見学を始められているかと思います。病院見学では、診療科や救急当直での研修医の動きや任される範囲がどのようなものか等をしっかり見ると同時に、多くの研修医と話すことをおススメします。研修医の中で、自分と似たような性格や個性の研修医が活発に研修をしている姿をみることができたら、皆さんもその病院で充実した研修が送れる可能性が高いのではないかと思います。同じ病院でも何度か違う診療科を見学しながら、いろいろな研修医と話をしてみてください。回数を重ねてくると同じ病院でも違う面がみえてきますし、実際に診療している多くの研修医の姿から、目指したい研修医像も定まってくると思います。そして、自然と研修したい病院も絞られてくると思います。
静岡県内のいろいろな病院を見学する中で、ご自身の目指したいことや個性に合った研修病院がきっと見つかると思います。ふじのくに次世代医師リクルーター一同、各病院でお待ちしております!
〈ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ夏季セミナー〉パネルディスカッションでの石川先生
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聖隷三方原病院 臨床研修センター
TEL:053-439-1381(直通)
FAX:053-439-1382(直通)
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