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更新日:2016年9月29日

静岡県立総合病院 田中 悠子 先生

  私は静岡県藤枝市出身で、県外の大学卒業後、静岡県に戻り、藤枝市立総合病院で2年間の初期研修を行いました。藤枝市立総合病院は、病床数564床、ほぼすべての診療科が揃う地域の中核病院です。各科の垣根が低く相談しやすい環境で、先生方は大変ながらも楽しそうに仕事をされていました。医学奨学金(静岡県医学修学研修資金)を受けていても初期研修の病院に制約はないため、母校や尊敬する先輩の勤務する九州の病院での研修とも迷いましたが、懐かしい方言を話す患者さんを相手に、自分の同級生も働く病院で医師としてスタートできたことは、今振り返って恵まれた環境でした。現在は私の研修当時にはなかった腎臓内科や脳神経外科も創設され、より充実した研修が受けられると思います。

 昨年からは、静岡県立総合病院 呼吸器内科に勤務しています。結核病棟があり、県内で最も多くの呼吸器疾患が集まる病院です。また当科の部長は、臨床に加え研究に対しても積極的です。国内外の学会発表や論文執筆を経験させていただき、刺激を受けながら専門知識・技術を学んでいます。日々の診療では、その時点で最良の選択をしたつもりでも、より良い方法はなかったのかと自問自答する毎日です。まだまだ未熟者でありますが、これまで受けたたくさんの恩を一生懸命働くことで返していきたいと思っています。

  リクルーターの活動としては、テレビの取材を受ける機会があり、静岡県医学修学研修資金利用者として、「医学修学研修資金は何に使用したのか、遊びに使っていないか?」「医学修学研修資金の良さは?」などの質問をいただきました。奨学金の使い道は指定されていませんが、私は授業料と教科書代、家賃などの生活費に使用しました。仕送りのなかった医学生時代、奨学金がなければアルバイトに使ったであろう時間を研究室で過ごすことや勉学に使うことができ、本当に有り難かったです。医学修学研修資金は金銭面の支援のみでなく、県内の学生にとってはもちろん、他県の学生にとっても静岡県で働きその魅力を実感していただくきっかけとなる良い制度だと思います。私は県内の2つの病院での勤務経験しかありませんが、いずれの病院での研修も皆さんにお勧めしたいと思えるものです。静岡県で一緒に働く医師が増えたら嬉しいです。

 

 【お問い合わせ】県総写真

静岡県立総合病院

総務課人材係

電話:054-247-6111(代表) 〈内線2234〉

 

 

 

 

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