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更新日:2016年2月26日
ふじのくに次世代リクルーター医師の深谷真史と申します。この度は本メールマガジンに投稿させて頂く機会を頂きましたので、現在私が医師としてどう過ごしており、今後どの様なキャリアを考えているかについて書かせて頂こうかと思います。
私が医学部を卒業し臨床の現場で勤務を始めてから、早くも6年が過ぎようとしており、所謂研修医としての立場を終えた現在、将来自分がどの様な医師を目指していくかについて具体的に考えるようになりました。それは仕事からプライベートの事全て含めてです。研修医時代は実臨床における手技・診察・診断を身につけるのに必死でしたが、そういった基本的な対応がある程度こなせるようになると、自ら治療プランを立案・施行する責任のある仕事が増えていきます。それだけでなく、日常の診療について疑問に思った点について自ら研究を計画し、学会・雑誌等に発表する事で、医療全体へ貢献する役割も担うようになります。
現在、私は静岡県立静岡がんセンターの血液・幹細胞移植科にて勤務をしております。血液内科領域に限った話では無いですが、静岡県東部地域の医療過疎は深刻です。血液内科に関して言うならば、重要な治療オプションである同種骨髄移植が可能なのは、東部地域では当施設のみであり、稀少な施設の医師としての責任を大きく感じます。逆にその事がやりがいとなっている部分もあり、また、医療圏が広い為症例も豊富であり、様々な症例を経験する事で視野も広がり新しい知見を生み出すチャンスも多いと感じます。将来は、血液内科としてこの地域の医療を支えつつ、様々な視点で学会や論文等に情報を発信する事で、日本全体の医療に貢献していけたらと思っております。
私は、元々富士山の麓で幼少時代を過ごしていたという事もあり、空気も水も奇麗なこの地域は本当に住みやすいです。リクルーターとして学生の皆さん話をする機会もありましたが、学生でありながらも将来の事を真剣に考えている様子に驚かされました。
医師としての仕事は日常診療のみならず、研究・臨床・教育等多岐に渡り、どれを中心に活動してゆくかによって様々なプランがあると思います。私は所謂医局に所属していない立場なので、勤務先を自ら決めているという事情もありますが、一つアドバイスをするとすれば、どの様な将来像を目指すのであれ、やはり環境というのはとても重要であるという事です。医師であれ一人の人間であり、仕事のスキルだけでは無く人間としても成長をしなければなりません。仕事や生活を含めた全体的な視点でキャリアプランを立てる事が、結果的に良い仕事にも繋がるのでは無いかと思います。
最後になりますが、いつか皆さんと一緒に静岡県の医療を盛り上げていける日が来るのを楽しみにしております。
平成28年2月 ふじのくに次世代医師リクルーター 深谷真史