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更新日:2014年11月28日

市立島田市民病院 事業管理者 服部隆一 先生

 市立島田市民病院は、静岡県中部地区志太榛原医療圏で、長年にわたり地域医療の中核を担って参りました。当院の役割は、当地における地域医療の確立であることに疑いの余地はありません。地域住民の健康を守り、病院と病院間、病院と診療所間の連携を密にし、加えて連携先の医師から信頼される医療水準を維持することが必須条件でありましょう。また、地域医療の継続性を担保するためには、次世代の医療を担う若い医療人の育成にも力を注がなくてはなりません。

 当院は、昭和55年より大学医局から若き医師を受け入れ、臨床指導を行ってきた実績があります。その実績をもとに、医師の育成に努めてきました。各科の垣根が低いため、いろいろな科の指導医に相談しやすく、コメディカルも研修指導に情熱を注いでおり、よい研修環境にあると自負しております。

 初期臨床研修から、常勤医師として雇用し、各専門科研修と並行して、総合診療・救急診療を2年間通して学びます。6ヶ月間の内科研修中には、毎週1回心エコーと腹部エコー研修を行い救急で活用します。チーム医療の大切さを知ることが、救急診療での研修目的の一つです。

 平成24年度からは、インターネットを利用したテレビ会議方式の症例検討を導入し、米国のホスピタリストや国内の総合医が参加しています。多くがタブレット端末を購入し、医療情報の収集に活用しています。

 1・2年次用の研修医室が用意されています。学びやすい環境の下、各学会への参加や症例発表も積極的に行っています。

 初期臨床研修を実施する上で大切なことは、「自分が将来どのような医師になりたいか」を常に考え、節目に自己評価をしっかり行うことです。今の自分には何が欠けているのか、それを補うのにはどうしたらよいのかを考えて研修してください。指導医には、いつでも気軽に相談してください。いきなりこうしなさいという指導ではなく、どう考えるか、どうしたらよいのかを皆さんとの対話を通して、「自分の頭で考えることができる医師」に育つような研修を目標としています。

 これからも、スタンダードな医療を確実にこなすと同時に、新しい医療を積極的に取り入れ日々精進し、当地域の医療を職員一丸となり守って参りたいと思っています。そのためには皆様方の若い力が必要です。我々とともに、地域医療へ貢献していきましょう。

 

島田市民院長 平成26年11月 市立島田市民病院 事業管理者 服部隆一