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更新日:2014年2月21日

聖隷三方原病院 病院長 荻野 和功先生

 聖隷三方原病院は浜松市の北西部に位置し、ベッド数は934床と静岡県内最大で、併設します介護老人保健施設(ベテルホーム)150床を併せますと、1,000床を超える大所帯となります。「地域に根差した病院づくり」を目指しており、周辺医療機関との連携を重視し、地域完結型の医療を目指しています。提供します医療サービスはDr.ヘリに代表される超急性期から急性期医療を中心に担当します。しかし地域には必要とされているにもかかわらず、医療効率などにより他の医療機関では敬遠されがちな分野に関しては、急性期から多少逸脱していても大切に育てています(精神科病棟、ホスピス病棟、リハビリ病棟、結核病棟、重症心身障害児施設など)。

 また、病院周辺には多くの高齢者福祉施設、障害者生活施設、保育所など社会的弱者に対する施設が集合し、また聖隷学園の運営する教育施設(聖隷クリストファー中学、高校、大学、大学院)が隣接します。つまり病院周辺に聖隷福祉事業団の事業展開してきた医療・福祉・教育の3本柱となる事業が集中して存在し、1つの大きなゾーンを展開しています。そしてこれら諸施設のルーツは殆どが同一であり、そのためか理念にも通じ合うものを感じております。

 そして、このような大きな医療・福祉・教育というコミュニティーをもつ医療施設は全国的にも珍しく、医師に限らず医療従事者の教育施設としては大変恵まれた環境にあると思います。高齢化した社会では、急性期より始まる医療も、回復期から最終的には介護・福祉の領域まで連続する確率が高く、この分野を知ることが、自分の担当する急性期医療の奥行きを深めるものと思っています。研修医に対する教育は、先輩医師に学ぶ屋根瓦方式を基本に、特に1次救急から3次救急までを引き受ける救急室では、内科系外科系スタッフと、救急専従医師のもと、膨大な数の症例を経験することが出来ます。厚労省の新臨床研修制度の目的とする「一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身に付けることのできるものでなければならない」は、十分に達成できる環境にあるものと考えます。

 

 聖隷三方原病院病院長荻野和功先生写真   平成26年2月 聖隷三方原病院 病院長 荻野 和功

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