病院長等による病院紹介 > 浜松医療センター 院長 小林隆夫 先生
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更新日:2014年9月19日
浜松医療センターは昨年満40周年を迎え、4月には公益財団法人へと移行し、また新病院建設構想も基本計画が策定されています。当院は地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院でもあり、健診センターも併設しています。また、高度な機能を有する606床の病院として、救急・災害医療をはじめ小児・周産期医療など地域で必要とされる公的な事業を行っています。さらに、開放型病院として診療所の医師が病院の医師と共同して診療にあたるオープンシステムを取り入れており、診療所や病院、さらには浜松医科大学との深い連携のもとに、時代のニーズに応えた最新・最善、かつ安全な、患者中心の医療を浜松市民に提供しています。
診療科については、研修に必要な全ての科が揃っており、各領域の専門医が医療を提供しているとともに、後進の指導も行っております。そのため、若い医師が専門医の資格を修得するために必要な技能の研修のみならず、学会が必要としている研修病院での研修期間も確保できます。
1人の患者には単独の疾患が発生することはなく、特に高齢者では複数の疾患を合併してきます。そのため、チーム医療が必要となり、各科の連携が不可欠となります。浜松医療センターは各科の垣根がなく、容易にコンサルトできる環境にあります。そのため、患者を疾患の観点のみから診療するのではなく、一人の人間として診療することができる医療を身に着けることができます。
専門医は疾患が診断されたあとに患者を引き受け、専門的な医療を患者に提供することが多いのですが、そのようなことだけを研修していると、何らかの症状を持って受診した患者のなかから疾患を診断する能力を身に着けることができません。浜松医療センターでは「高度な医療を提供できる医師」を育成するとともに、「研ぎ澄まされた診断能力も持った医師」を育ててゆきたいと考えています。そして、患者の権利と尊厳を尊重し、患者中心の安全・安心な医療ができる医師となるように全力を挙げて教育したいと思います。
県内外の医学生、研修医、専修医の方々には是非とも浜松医療センターで研修および修練をしていただき、静岡県のみならず、日本における医療の向上に貢献できる医師になっていただきたいと思います。
平成26年9月 浜松医療センター 院長 小林隆夫