病院長等による病院紹介 > 静岡市立静岡病院 病院長 宮下正 先生
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更新日:2015年2月20日
静岡市立静岡病院は藩立駿府病院をその前身とし、約140年にわたって静岡の市民を支えてきました。 現在の当院も、駿府城公園の一角に位置し、500床を有する急性期医療総合病院です。基本理念は「開かれた病院として市民に温かく、質の高い医療を提供し福祉の増進を図る」。静岡市民70万人、静岡・清水医師会、そして近隣市町村からも頼られ、地域になくてはならない病院であることをアイデンティティとしています。地域診療支援病院、がん診療連携拠点病院など、多くの機能を担っています。また救急医療においても、どのような要請も「断らない」病院として信頼され、毎年の救急車搬送者受け入れは市中病院では最多です。各科には専門指導医を擁し、特にハートセンターや消化器総合センターでは内科外科合わせた統合チーム医療をめざしています。さらに、災害時医療や県下で唯一の一類感染症治療を担うなど、まさに「静岡市民にとって、なくてはならない」病院を目指して、スタッフ一同で、先進的でまごころある医療の実践を心がけています。
初期研修医として当院には日本各地の大学出身者が集い、医療人としてのスタートを切っています。 平成26年度の初期研修医は14名。浜松医大、京都大学からも協力型の研修医が参加しています。初期研修プログラムは必修8診療科のローテーション後、2年目の8か月間を希望に応じた診療科研修とすることができます。地域医療研修病院として西伊豆病院、蒲原病院、富沢病院のご協力を頂いています。当院の臨床研修教育内容については、日本病院機能評価機構と日本臨床研修病院評価機構(JCEP)の認証を受けています。初期研修終了後は、当院での後期研修が約半数です。現在検討されている新専門医制度に対しては、内科系外科系ともに資格取得に向けてのプログラム編成を準備しています。
皆さんは、どのような将来像を描いておられるでしょうか? 当院には、患者さん主体の温かい全人的医療を提供するという病院基本方針、豊富な臨床現場、そして柔軟性ある研修プログラムがあります。どのような進路の研修医にとっても、当院での経験はプロフェッショナルとしての基本的な姿勢・技能の修得の貴重な礎になるものと思います。もし、まだ確かな将来像がなくても、「熱意はある」という皆様が集ってくださることを期待しています。病院見学はいつでも可能です。
平成27年2月 静岡市立静岡病院 病院長 宮下正