病院長等による病院紹介 > 中伊豆温泉病院 院長 安田勝彦 先生
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更新日:2014年12月26日
当院は、昭和42年開設以来、脳血管疾患、関節リウマチ(RA)のリハビリテーション医療を中心に発展してまいりました。字のごとく、伊豆半島の中心、中伊豆(伊豆市)に位置し、豊富な温泉を利用したスパ・ホスピタルです。
現在は、250床(公称数297床)からなる病院本体、健診事業を中心とした健康管理センター、訪問看護ステーション(なかいず・花時計)、通所リハビリテーション(リハッピー)などで構成されております。
特にRA の治療は、近年、生物製剤の登場により、早期に滑膜の炎症をおさえ、骨の破壊、変形を防止できるようになりました。しかし、生物製剤使用の約30%の患者様は、治療抵抗性といわれています。従って、タイミング良く、薬物療法、手術療法、リハビリテーション(以下リハ)を組み合わせて治療することが大切と考えています。1987年から<攻めのリハ>をスローガンに、できるだけ早期にリハを開始することにより、RA患者様のADL機能を保ち、関節の変形等を予防し、さらにRA講義をとおして理解を深めていただく目的で、4週間、2週間の日程でRA短期教育リハ入院を施行しております。その他にも、生物製剤の導入、薬剤抵抗性のRAコントロール目的、人工関節の手術目的等で、一般の患者様も全国から多数入院されています。内科、整形外科、リハビリテーションスタッフにより、今後もRA患者様のトータルマネージメントケアを提供していきたいと考えております。
伊豆地区の医師不足は深刻で、医療過疎の状況は、憂慮すべき事態であると危惧しております。JAの病院として、当院の強みである回復期リハビリテーションや整形外科手術、消化器内視鏡(外科)など病院機能の充実に努め、当院の理念「心を込めたチーム医療」の実現に向けて「和の精神」を尊び、地域医療の発展に貢献できるようこれからも誠心誠意努力していきたいと思います。
平成26年12月 中伊豆温泉病院 院長 安田勝彦