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更新日:2024年9月18日

静岡県立総合病院 木村 有華 先生

 はじめまして。静岡県立総合病院糖尿病内分泌内科に勤務しています、木村有華と申します。静岡県内で研修や勤務を検討されている皆様に、少しでも参考になればと思い、自身の経験をお伝えさせていただきます。

 私は神奈川県出身で、医学部在学中に静岡県医学修学研修資金の貸与を受けました。静岡の土地勘がなかった私は、合同説明会やバスツアーなどに何度か参加しました。学生時代に志望科が決まっていなかったため、内科が揃っていることと、屋根瓦式の指導体制が整っていることに魅力を感じ、静岡県立総合病院で初期研修を開始しました。働き始めたばかりの頃は、診療の知識どころか、検査のオーダーの仕方も、基本的な病棟業務も、分からないことだらけでした。研修医の数が多い当院は、ローテーションや当直で一緒になる研修医2年目の先輩にすぐ相談しやすい環境であり、とても心強かったです。また、各専門領域の勉強会、研修医の勉強会、BLSやACLSをはじめとした講習など、スキルアップできる機会が大変多いことも、魅力の一つではないでしょうか。

 研修終了後は同院の内科専門医プログラムを開始し、医師4年目からは特別連携施設である伊豆赤十字病院で勤務を行いました。内科全般の診療や、施設の嘱託医の業務、訪問診療など、地域医療を担う病院だからこそ経験できたことも多く、たくさんの学びを得ました。田植えの時期は患者さんが忙しく外来が暇になったり、山や川を越えて在宅診療に行ったり。患者さんの生活が見える診療のなかで、病気というのは人の一側面であり、治療の先にある、患者さんの人生を守ることが大切なのだと気がつきました。慣れない業務や主治医としての重責に悩むこともありましたが、院内外の先生方、まるで家族のように温かい病院スタッフの皆さんに支えられ、伊豆に来て本当に良かったと心から思います。

 拙い話となりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。学生時代は忙しい勉強の傍ら、進路や将来に悩むこともあるかもしれませんが、少しでもお力になれれば幸いです。静岡で一緒に働く機会がありましたら、とても嬉しく思います。静岡でお待ちしています。

 

 

 

【静岡県立総合病院 木村 有華 先生】   【静岡県立総合病院】

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