ホーム > 医学生の方へ > 病院長等による病院紹介 > 初期臨床研修担当医からのメッセージ 露木先生
ここから本文です。
更新日:2016年5月13日
臨床研修制度が大きく変わろうとしている現在、私の経験や考え方がどの程度メリットとなるかは分かりませんが、皆さんの進路選択の一助となればと思い寄稿させていただきます。
私は静岡県で生まれ育ち、県外の大学に進みました。初期研修の病院を決めるにあたっては全国各地の病院を見学しました。最終的に決め手となったのは「気候」「病院の雰囲気」「研修医の様子」でした。「気候」について、雪もほとんど降らず、暑すぎず寒すぎないこの静岡県は住むのにとても楽です。学生時代に日本海側に住んでいた私は特に実感しました。面倒くさがりで、臨床研修に際し余計なことを気にしたくないという気持ちもあり、静岡県内の病院を選択することにしました。「病院の雰囲気」について、最も気になったことは挨拶です。雰囲気の良い病院は、医療スタッフに限らずどの職種の人であっても必ず挨拶をしています。「挨拶」というのは当たり前のようですが、なかなかできていないものです(ちなみに私は実習生を指導する際、挨拶のできない学生には容赦なく喝を入れています)。そのため、挨拶の声がよく聞こえる病院を選択しました。「研修医の様子」ですが、見学に行ったときに初期/後期研修医の姿を見て「あの先輩のようになりたい」と思うような医者がいるかどうか、また一緒に働くことになる一学年上の研修医の様子というのも大きなポイントでした。今後研修医制度が変わるためそぐわない点かも知れませんが、先輩医師がどのような生活を送っているかを確認することは、病院選択にあたって重要だと思います。
もうすぐ後期研修医制度が変わりますが、それにあたって初期研修の病院選択の考え方も少し変わるような気がします。今後は大学を中心とした後期研修となるため、「後期研修をどうするのか」という点にさらに重点を置かなければいけないと思います。学生には後期研修までの進路を確定できるほどの情報はありません。そもそも学生時代に希望していた診療科も、初期研修の間に変わることはしばしばあります。日常の業務以外に色々なところで多くの情報を集め、進路を決める必要があります。そう考えると、ある程度心も体もゆとりを持って初期研修できる病院を選び、その後に今後の進路を考えるという選択肢もよいのかもしれません。
百聞は一見に如かず、まずは気になる病院へ見学に行ってみることです。自分の目で確認し、自分にあった研修病院を見つけてください。
【お問い合わせ】
市立島田市民病院
電話:(0547)35-2111(代表) FAX:(0547)36-9155