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更新日:2016年9月16日

静岡済生会総合病院腎臓内科・臨床研修センター 戸川 証 先生

 戸川先生2静岡済生会総合病院腎臓内科・臨床研修センターの戸川証です。

 みなさんは大学での臨床講義や病院実習を経験し、国家試験の準備をしながら、将来どのような医師になるかを想像されているのではないでしょうか。

 初期臨床研修では、医師としての知識、技術だけでなく、社会で働く医療人として身につけなければならないことがあります。まず病院に勤務するすべての職員に対して、社会人としての礼儀が必要です。また、患者さんおよび家族に対しては、病院職員としての接遇が期待されています。もちろん自主的な学習態度、謙虚さ、勤勉さは医師として成長するために不可欠です。どこで研修するにせよ、みなさんには初期臨床研修期間に、医療人としての基礎をしっかり培ってもらいたいと思います。

 静岡済生会総合病院は静岡駅の南側、静岡市駿河区にある地域の中核病院です。当院の研修は2004年に今の研修医制度が始まる以前からスーパーローテート方式を行っていた実績があり、現在の病院長をはじめ、多くの先輩医師が当院で初期臨床研修を行ってきました。

 初期臨床研修医は例年約10名が全国から集まります。出身大学、出身地、将来の志望科などは実に様々ですが、同期のまとまりや協力体制、切瑳琢磨する雰囲気は、毎年伝統として受け継がれています。同期だけでなく、1学年上、1学年下の研修医とは救命救急センターなどで共に仕事をする機会が多く、初期臨床研修医の2年間で多く同世代の仲間と、濃密な時間を共有することになります。

 2016年春、救命救急センター、手術室、集中治療室を含む新館の稼働開始とほぼ時期を同じくして、呼吸器内科医3名と新たな救命救急センター長が着任し、診療、指導体制がさらに強化されました。

 各科ローテーションはできる限り本人の希望を考慮し、自由度の高い研修内容となっています。外科系各科では、多くの手術症例を経験し、内科系では入院患者の担当医として、病棟業務を中心とした研修を行います。また、当院には周産期母子医療センターがあり、新生児疾患だけでなく母体合併症症例も数多く受け入れています。将来の志望科として小児科、産婦人科を考えているみなさんは、是非当院で、周産期医療の研修を行っていただきたいと思います。

 指導医、上級医だけでなく、病院全体が一丸となって初期臨床研修医の様々な期待に答えられるように日々教育、指導にあたっています。

 職員一同、みなさんが初期臨床研修医として当院に来ていただけるのを楽しみにしています。

【お問い合わせ】

静岡済生会総合病院 臨床研修センター

電話 054-285-6171

FAX 054-280-5181

E-mail:jinji@siz.saiseikai.or.jp