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更新日:2024年12月5日

伊東市民病院 田中 まゆみ 臨床研修センター長

 みなさま、はじめまして。臨床研修センター長の田中まゆみです。

 静岡県は私の恩師の故郷で、その博識と卓抜した臨床センスに加え、温厚な人柄が憧れでした。お土産はいつも山葵漬で、郷土愛を感じたものです。

 静岡県は東西の要衝であるのに意外にも医師が不足していると知ったのはつい最近のことです。伊東市は「医師少数スポット」、より南の伊豆半島は「医師少数区域」に指定されており、250床ながら伊東市民病院はこれらの地域を支える基幹型臨床研修病院なのです(*)。
 当院の研修医は、伊東市約7万人の他に、伊豆半島の三分の二の地域の2次救急(ヘリポートもあり、2次というより2.5次救急)に対応し、重症から軽症まであらゆる領域の患者を診療します(救急外来6,887件/年、救急車4 474件/年)。高齢化が進む当地では、急性期治療を終えた患者がリハビリテーションに励み嚥下機能訓練を積んで、独歩経口摂取で自宅退院できるまで、院内外の多職種医療チームが「地域包括ケア」に取り組んでいます。研修医も救急で初期対応してから入院、退院後の外来や在宅訪問診療まで、中小規模の病院ならではの全人的・継続的な医療を経験・学習・実践することができます。
 院内ではベテラン医師・専攻医・初期研修医でチームを作り、UpToDateなどで文献を参照し議論しながら診療します。CPCは真剣勝負ですが、毎日のように開かれるカンファレンスや勉強会は和やかな雰囲気です。SimManも揃ったシミュレーションセンターで手技実習後は、上級医の監督のもとで数多くの手技を経験できるのも当院研修の特長です。
 院外研修では地域医療振興協会傘下の医療機関で都会から離島まで幅広い研修ができます。主な研修先の東京ベイ・浦安市川医療センターでは欧米式ERやhospitalistとしての研修を、EBMを強く意識しながら行います。
 福利厚生に目を向けると、院内と宿舎にそれぞれ別の源泉かけ流し温泉があります。サーフィン・ダイビング・ゴルフも満喫できる、東京からは1時間強の別荘リゾート地です。
 「幅広い症例を経験できる」「住民も看護師さんもやさしい」と当院研修医は口を揃えます。「百聞は一見に如かず」ぜひ見学に来てください。みなさんと一緒に学ぶことを楽しみにしています。
 

*「地域医療重点プログラム」は、一般のマッチングに先行して選考を行う運用を厚生労働省が認めた枠で、伊東市民病院は2名確保しています。医学部6年生進級時に希望者を募ります。詳しくは伊東市民病院臨床研修センター宛てにお問い合わせください。

【お問い合わせ先】

伊東市民病院 臨床研修センター

TEL:0557-37-2626

田中まゆみ先生