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更新日:2016年7月7日

浜松労災病院 教育研修部長 大石 裕子 先生

 rousaioishiいよいよ医師として社会人の一歩を始めるにあたり、初期研修をどこにおいて選択するか、悩まれるところでしょう。自分の目指す医師像が確立していれば、その目標に到達するために有意義な研修制度を提供できる病院であるかどうかが、選択の基準になるのではないか、と思います。ただし、まだ、どういう方向か確定していないのであれば、多岐にわたる臨床経験を通じて、徐々に自己の適応性がはっきりしてくる場合もあるでしょう。当院は専攻に悩む初期研修医に、ある程度余裕を持って、初期研修に臨める体制を提供できる病院です。

 浜松労災病院は、労災という名前を冠しているため、疾患に偏りがあるような印象を与えがちですが、実際には一般的な総合病院と同じく、あらゆる種類の疾患を診ることが出来ます。当院では年間救急搬送が約3500件前後と、病床数312床という規模に対してみれば、非常に多くの救急患者を受け入れております。このため、初期研修における迅速な初動対応の経験を積むことが容易です。また、土地柄といえるのか、未治療のまま放置された疾患も多く、机上で学んでいたような典型的な疾患のまさに最初の診察に当たる機会も少なくありません。こうした経験は、いろいろな治療を重ねられてきた疾患を担当するよりも、初期研修医にとれば、医師としての仕事にある意味「手応え」を感じとることが出来るでしょう。

 この規模の病院では、科と科の横の繋がりも風通しが良いので、症例に対する科を超えた相談も気軽にしやすいという点が、研修医にとってはやり易いものと思われます。また、当院では研修医の性格を把握しながら、なるべく本人の研修ペースを尊重して、厳選した症例を当てる方針です。多くの症例を経験することは容易ですが、それが余裕をなくし、ひいては医師として疲弊していくことは是としません。

 医学は経験の蓄積の学問ではありますが、一つの疾患にじっくり向き合うことも、その後の医師としての知識に貢献するものと思います。

 受け入れ研修医数は小規模ですが、そのかわり、個々に十二分に対応できるのが、この病院のこの規模であるからこそ、と自負しています。フレッシュな研修医師の皆さんの応援を、院長初め、病院全体でさせていただきます。そして、一度、病院見学にいらしてください。開放的な病院の雰囲気をお分かりになっていただけると思います。お待ちしています。

 

【お問い合わせ】

独立行政法人 労働者健康安全機構 浜松労災病院
TEL(053)462-1211  FAX(053)465-4380
E-mail:shomu@hamamatsuh.johas.go.jp