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更新日:2015年1月23日

JA静岡厚生連 清水厚生病院 峯岸洋次郎 先生

  私は大学入学までは東京で過ごし、学生時代は愛知で過ごしました。卒業後は再び地元に戻ろうと決めていたため、初期研修は実家から近い北里大学病院で行いました。学生の時から整形外科に決めており、初期研修終了後は北里大学の整形外科に入局させていただきました。専門医を取得し卒後8年目となった今年度より出向となり、現在こちらでお世話になっています。

 出向が決まった時、妻は実家が静岡で、学生時代は清水区に住んでいたこともあり喜びましたが、私には全くもって初めての土地ですので正直不安もありました。しかし、こちらに来てから8か月が過ぎましたが、静岡での生活で特に不満はありません。気候も穏やかで、患者さん、病院スタッフ共に明るく元気な方が多く以前よりも良い環境だと思っています。厚生連の病院ということもあり、農業をされている患者さんも多く、高齢であっても元気な方が多く、術後の回復も速く、合併症も少ない印象です。

 大学病院時代は主に変性疾患の治療を学びましたが、こちらに来てからは二次救急病院ということもあり経験する症例のほとんどが外傷です。高齢化が進んでいるという地域特性もあり、骨粗鬆症に関連した大腿骨近位部骨折や上肢の骨折が多く、私が担当してきた患者さんの7割の方が該当します。これらの骨折の手術の需要は今後ますます増えることが予測されていますので、反復して症例を経験できるこの環境は素晴らしいと思います。

 整形外科医は現在私を含め3名ですが、副院長の西村先生は、清水の中で関節リウマチの生物学的製剤を用いた治療にも積極的に取り組まれており、膝関節、股関節以外の人工関節も多く行っていらっしゃいます。そのため、清水厚生病院は日本整形外科学会はもとより、日本リウマチ学会の認定教育施設ともなっています。私も来年日本リウマチ学会認定専門医をとることを目標に日々勉強させていただいています。

 一般整形外科に加え関節リウマチなども学ぶ環境があり、執刀数も年間100例以上は経験できます。残念ながら現在初期研修コースはありませんが、初期研修終了後の一般整形外科のトレーニング施設としては申し分ありません。静岡市は人口が減少し続けている数少ない政令指定都市のひとつで、高齢化も急速に進んでいます。地元出身の整形外科を目指す先生には清水厚生病院は理想的な病院です。一緒に働き地域を盛り上げましょう!

 

清水厚生 平成27年1月 JA静岡厚生連 清水厚生病院 峯岸洋次郎