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更新日:2014年7月25日
初めまして。静岡がんセンター胃外科チーフレジデントの幕内梨恵と申します。
私は筑波大学を卒業後、出身地である東京都の一般病院で初期研修、後期研修の5年間勤めました。その後胃外科のレジデントとして静岡がんセンターに就職し、現在チーフレジデントの2年目となります。
私は大学の医局に所属していないため、後期研修後どのように消化器外科医としてのキャリアを積んでいくか考えなくてはなりませんでした。研修医の同期には、そのままスタッフとして働き続けるもの、出身大学もしくは他大学の医局に入局するもの、他の一般病院に就職するものなど様々でした。私の場合、消化器外科の手術はほとんどが癌に対する手術であることから、一度癌専門病院での手術や治療方針の立て方を学びたいと考えました。そこで手術件数が多く、腹腔鏡も積極的に行っている静岡がんセンターのレジデントに応募し、幸運にも採用されました。
胃外科が私の専門なので、胃外科について述べさせていただきます。私が考える静岡がんセンター胃外科の魅力は以下の点です。まず静岡県という立地でありながら年間400例近く、全国第3位の手術件数を誇ることです。上位二つはいずれも東京都の病院ですが、そこに次ぐ手術件数があるということは、人口密度を考えると驚くべきことだと思います。また内視鏡外科技術認定医が3名おり、腹腔鏡手術も積極的に行っている点です。2013年度には年間70例以上の腹腔鏡手術を行いました。2012年からはロボット支援下手術を導入し、現在100例を超え日本第2位の症例数です。また手術だけではなく、臨床研究も多く行っていいます。JCOG等が主導する大規模なものから、院内の小規模なものまで様々で、中にはレジデントがプロトコールを作成した研究も行われています。また病院として、学会発表や英語論文作成への金銭的支援があり発表しやすい環境であり、また統計学講義など院内で勉強の機会が作られています。
静岡がんセンターのレジデントコースは2種類あり、基本のレジデント(3年間)、その上級のチーフレジデント(2年間)です。癌専門病院ですので、良性疾患や救急症例はほとんどありません。外科医としてある程度基本を学んだ、後期研修終了後にレジデントに応募する人が多いのが現状です。
もし興味をお持ちの先生がいらしたら、ぜひ見学にいらしてください。
平成26年7月 静岡がんセンター チーフレジデント 幕内梨恵