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更新日:2014年11月14日

市立湖西病院 循環器科 宣原守 先生

 私は、卒後、浜松医大で2年間研修し、その後は浜松労災病院や市立湖西病院、市立御前崎総合病院に勤務いたしました。また、浜松医大の大学院にも入学し、心不全と脂質代謝に関する研究も行い、学位取得や海外学会での発表をいたしました。

 2014年から赴任した市立湖西病院の循環器科は、静岡県循環器専門医研修プログラム(西部版)の地域基幹病院であり、循環器疾患に加え内疾患一般を広く担当することができます。心臓カテーテル検査室、冠動脈CT検査に利用される64列MDCT検査装置、心臓超音波検査装置、トレッドミル運動負荷検査装置などの循環器用の診断・治療用医療設備があり、冠動脈形成術をはじめ、標準的な診断・治療が行われています。

 また、循環器疾患のみならず種々の内科疾患も担当し、毎週の内科と循環器科の合同カンファランスで症例検討を行っています。

 併設の健診センターの心電図診断や検査技師を含めた週2回のエコーカンファや冠動脈CT読影カンファなどを通じて多くの症例を経験できます。

 浜松医科大学から45分の距離であるため、多くの診療科の先生方が専門内科外来(消化器、呼吸器、免疫、血液、腎臓、神経、内分泌内科)を行っており、コンサルトが容易にできます。

 当院では、循環器疾患のみならず多くの内科疾患のマネージメントが可能な全人的医療を行う医師の養成を目指しています。大学在学中の奨学金交付や海外留学資金貸与の助成制度があり行政も一体となり医師の研修をサポートする体制が取られています。

 医師のキャリアー形成を考えた場合、多くの病院での研修を行いオールラウンドな医師になることが重要と思います。その意味において、ネットワークプログラムは、大学病院、循環器専門基幹病院、地域基幹病院で研修することが可能で、偏りがない研修が可能と思います。ネットワークプログラムでは、構成された病院からの症例検討会などを通じて他の病院の先生方と知り合いになる機会もあります。

 最近は、臨床•専門医の志向が顕著ですが、海外留学を考慮する場合だけでなく長い医師人生において一時期でも大学での研究生活を行い基礎研究を通じて思考過程を深めることも役に立つと思います。

 皆さん、ぜひこのネットワークプログラムに参加していただき、一緒に仕事のできる日を楽しみにしております。

 

湖西病院 平成26年11月 市立湖西病院 循環器科 宣原守