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更新日:2014年6月13日

遠州病院 初期臨床研修医2年 上田 将弘 先生

 ここ遠州病院での初期研修をすでに1年終えて、現在二年目になりました。新しく研修医が8名も増え、これまで最もキャリアが低かった私たちが、後輩医師の指導をする立場となり、先輩としての心構えを自覚するようになりました。とはいっても研修医であることは変わらず、日々迷い、悩みながら医療を行っております。そして幾度となく壁にあたり、その度に上級医やコメディカルのスタッフから、そして患者さん自身から多くのことを学び、より良い医療を提供できるよう努力しています。最初の医師のスタートとして、どの病院で研修するべきか、各病院に特徴があるだけに非常に悩む問題でしたが、ここに研修先を選んだことは素晴らしい選択だと自負しております。

 遠州病院は浜松の市街地から近く、地域密着型の基幹病院であり、いわゆるcommon diseaseを見る機会が多く、また様々な手技も実践できるチャンスが多いため技術も身に付きます。そして研修医にとって欠かせないのは、救急医療です。当院はICU・初期治療病棟を持っており、地域の救急医療が充実しているため、当直業務では一般的な救急医療が学べます。軽い外傷から重症な方まで様々であり、それぞれに適した対応が瞬時に求められます。最初は救急車に怯えて当直室で寝られないことがあり、種々戸惑う場面が多くありました。しかしそのような時に、研修医の先輩や上級医、周りのスタッフに助けられ、一つ一つ学び、やがてそれが自信となって生かせることができるようになるのを実感しました。

 研修医は医師としては未熟であるため、座学で知識を深めるのも重要です。そしてそれを発信する場も必要となり、当院では研修医主催の救急勉強会やケースカンファレンスが豊富にあります。また日頃のコミュニケーションを通じて、どの科の先生も積極的に教育の場を与えてくれます。臨床経験が豊富な先輩医師のアドバイスは大変貴重なものです。医師になりたての研修医にとって、上級医の存在は私たちの心の光となってくれます。このような暖かい雰囲気の中での研修は、遠州病院ならではと感じます。

 初期研修のプロセスとして十分魅力のある遠州病院、興味がある人は是非見学にきてください。

 

 上田将弘医師  平成26年6月 遠州病院 初期研修2年 上田 将弘