静岡県立こども病院 病院長 瀬戸 嗣郎先生
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更新日:2013年10月4日
当院は小児の高度医療を行う専門施設ですが、一般の総合病院と同様に内科系(小児科)、外科系などほぼすべての診療科(26診療科)が揃い、あらゆる小児の重症疾患にも対応できるため、県内の小児医療の最後の砦としての役割を果たしています。
近年、小児集中治療科、救急総合診療科が開設され、ER診療も本年から開始し、三次救命救急(PICU)に至るまですべての救急患者に対応できるようになりました。医師の教育面でも多大な効果を発揮しています。小児科領域では、全国的にも著名な心臓血管外科と協同でトップレベルの医療を展開し、カテーテル治療やアブレーション症例数の多い循環器科、総合周産期センターとして難しい症例、とりわけ未熟性のみならず重篤な合併症を有する新生児が全県から送られてくる新生児科、幹細胞移植などを精力的に行う血液腫瘍科、透析や血液浄化療法にも定評のある腎臓内科、アレルギーや自己免疫疾患を扱う免疫アレルギー科、伝統があり症例の豊富な神経科、それに内分泌代謝科、発達診療内科、遺伝染色体科などがあります。ほとんどがそれぞれの学会の専門研修認定施設に指定されています。小児科専門医も40名在籍し、すべての診療科に複数名いるために指導体制は万全です。
小児科専門医を目指す研修では、3年間のプログラムで年間5名の後期研修医を採用しています。救急総合診療科の下で一般小児医療、救急医療を学び、希望にもとづき各診療科をローテーションすることにより特殊領域の診療を学びます。“ふじのくに地域医療支援センター”の専門医研修ネットワークプログラムからも同様に受け入れています。また、全国から短期の専門研修目的の医師を受け入れ、外国からも医師研修を受け入れています。
以上のように、質の高い診療を提供するとともに、充実した教育システムの中で人材育成をすることが当院の理念であります。
平成25年8月 静岡県立こども病院 病院長 瀬戸 嗣郎
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