ホーム > ふじのくに地域医療支援センター 副理事長 鶴田憲一 御挨拶

ここから本文です。

更新日:2016年4月15日

ふじのくに地域医療支援センター 副理事長 鶴田憲一 御挨拶

 平成30年度を迎え、新たに医師としてのキャリアを歩み始められた皆さん、また、晴れて医学生となられた皆さん、心よりお祝い申し上げます。

 この「ふじのくに地域医療支援センターメールマガジン」は、平成25年8月より皆さんの学生生活、今後の勤務や研修に役立つよう、県内の病院に勤務する医師からのアドバイスや初期臨床研修プログラムの魅力発信動画など、本県の医療に関する情報の配信を行っています。初回配信から順調に登録者も増え続け、現在は、医学生や研修医などの医療関係者を中心に1,200名を超える方に登録をいただいています。

 私は平成6年1月から平成9年3月まで、本県の保健衛生部長として、静岡がんセンターの基本構想の策定、国立湊病院のわが国初の管理委託方式による移譲、県立3病院の機能強化、地域保健法施行に伴う保健・医療・福祉連携の推進等に携わりました。離任後も静岡県の依頼を受け、県立病院の地方独立行政法人化に向けた検討会委員、医学修学研修資金貸与者の配置調整の在り方、地域医療再生計画等へ助言を行ってきました。厚生労働省関東信越厚生局長を最後に退官し、平成22年に医療衛生担当の静岡県理事として赴任しました。本県は平成22年10月に全国に先駆けて「ふじのくに地域医療支援センター」を設置し、私は副理事長としてセンターの運営に最初から携わってきました。

 本県の地域医療支援センターは医師を志す高校生、医学生、若手医師への支援を行うとともに専門医資格取得のできる研修プログラムを用意する等国内でも先進的な取組を行っております。地域の病院が連携した専門医研修プログラムは、好事例として厚生労働省から全国に紹介されています。また、本県をモデルとして平成23年度からは国庫補助事業が開始され、平成26年には医療法に位置付けられるなど全国的にも評価されています。

 平成26年8月には医学修学研修資金貸与者を学生とし、川勝知事を理事長、本庶先生を学長に、「ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ」を設立しました。平成29年3月までに、被貸与者は973名に達し、県内の著名な医師を講師とした夏季セミナー、将来勤務する県内病院を見学するバスツアー等を行っています。在学中から様々な形で本県の地域医療の素晴らしさに触れ、静岡県の医療の担い手になろうと意欲を持って頂きたいと思っています。

 私も本県の行政医師のトップとして、またふじのくに地域医療支援センター副理事長として、全国の大学を訪れ、顔の見える関係づくりに取組んでまいりました。従来は、東京大学、京都大学を始め16の大学と特別枠設置協定を締結してきましたが、平成27年度に近畿大学、川崎医科大学、平成28年度に帝京大学、日本医科大学、東海大学、平成29年度に順天堂大学、平成30年度からは関西医科大学と地域枠設置協定を結び、また聖マリアンナ医科大学とは平成26年度に、本県東部地域医療の確保のための協定を締結しました。

 平成29年4月からは、県東部地域の医師偏在解消を目的に、浜松医科大学医学部附属病院、順天堂大学医学部附属静岡病院での勤務も、条件付きで医学修学研修資金の返還債務免除対象施設とするなど、静岡県の地域医療を理解し、貢献できる質の高い医師の育成を図ることとしています。

 全国平均並みの医師数を確保するためには毎年270名の初期研修医、専攻医に県内で働いてもらう必要があります。平成30年から開始された新専門医制度においては、専攻医が大学病院へ集中する傾向が見られました。浜松医科大学のみで毎年270名の専攻医を確保することは困難なので、県外大学とも連携し、県内病院が専攻医に魅力あるプログラムを作成するよう働きかけていきます。

 このように、県内の浜松医科大学を始め、多くの県外大学にも協力いただきながら、在学中から卒後も含めたキャリア形成支援を行う体制を整備して来ていますので、ぜひ温暖で豊かな静岡県で、安心して医師としてのキャリアをスタートしてみませんか。

 最後になりますが、皆様が健康で高い志を持ち、日々研鑽を積み、医学生生活、研修医生活が実りあるものとなることを願っています。 

平成30年4月 ふじのくに地域医療支援センター 副理事長 鶴田憲一

 鶴田県理事