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更新日:2015年11月24日

浜松医科大学女性医師支援センター 職場支援について

  こんにちは。浜松医科大学女性医師支援センターです。今回は職場支援についてのご紹介です。
職場支援では個々の復帰スタイルに対応した職場支援員を配置しています。

 例えば、臨床から復帰する医師に対しては医療秘書を配置します。医療秘書は書類作成・予約確認等の診療事務全般をサポートします。この支援によって無理なく診療業務から復帰が可能となっています。

 また、研究から復帰し、臨床現場へ移行する医師に対しては実験助手を配置し,研究がスムーズに行えるようサポートします。研究は比較的時間の拘束が少ないことや臨床より精神的にも負担が少ない為、復帰しやすい大学ならではの取り組みです。具体的には実験マウスの世話や実験器具の清掃・データ整理を行ってサポートしています。この支援は研究によって実績を作ることができ学会発表や論文掲載等キャリア形成も同時に行うことができます。このような実績によってモチベーションが上がり、臨床復帰につながっています。

 現在、7名の支援員が19名の医師に対しサポートを行っています。産婦人科・小児科・麻酔科・眼科・第一内科・第三内科に派遣されており、この職場支援員の配置によって身体的にも精神的にも負担軽減ができています。

 

 
実際に支援を受けている女性医師のご紹介です。

1人目:K先生 産婦人科医(子ども4歳)
 現在、実験助手の支援を受けています。これまで、お子さんが熱を出しやすい為、外来診療と並行して実験を順調に進めることがなかなかできない状況でした。今回の支援を受けて急なお休みでも支援員が実験を進めることができ、学会での発表を行うことができ、また、診療業務においても当初は非常勤医師でしたが平成27年からは常勤として勤務しています。

2人目:S先生 第三内科医(子ども3歳)
 現在、週1回の外来診察時に医療秘書の支援を受けています。外来はS先生を含めて3名で外来を担当している為、1日に多くの患者を診察することになります。今回の支援を受けて患者の誘導やスタッフ間の伝達がスムーズに行えるようになり、更に雑務が減少した為、予約枠の拡大・病棟業務開始が可能となりました。27年には難病指定医を取得することもでき、全体的に安定している状況です。


 以上のお二人に限らず、他の女性医師の方も様々な面において負担軽減を行うことができました。特に心理的な負担軽減が大きく、Subspecialty専門医や学位の取得、勤務時間の増加等、目に見える形でキャリア意識の向上につながっています。

 この制度は平成27年度で終了となりますが、2年間で復帰に向けた基盤づくりを行うことができました。28年度以降は新たにキャリア支援に力を入れ、より充実したサポートを取り入れていく予定です。
是非、女性医師支援センターへの登録をお待ちしております。

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/woman/

職場支援1 実験助手により職場支援の様子