ホーム > 医学生の方へ > 病院実習体験記

ここから本文です。

更新日:2021年7月19日

病院実習体験記(伊東市民病院) 東海大学医学部6年 二ーリーデヴンさん

 

 東海大学医学部6年のニーリーデヴンです。今回、私は伊東市民病院で約1か月(令和3年5月10日~6月4日)の実習をさせていただきました。

 私が伊東市民病院での実習を希望した理由は、内科で患者を総合的に診ることができるからです。私は、臨床研修では一つの臓器に限定せず、総合的に患者を評価するトレーニングを積みたいと考えています。この点、伊東市民病院では、内科が細分化されず「内科」という一つの診療科となっていて、心不全、尿路感染、脳卒中など、様々な疾患の患者の診療を行っているため、私が希望するような研修ができると思い、こちらの病院で実習することを決めました。

 実習では毎日、研修医の先生1人に付いてその仕事を見学させていただきました。

 特別、希望が無い限りは一日中、同じ先生に付くことになるので、病院見学の時よりも研修医の仕事について詳しく知ることができます。例えば、新入院の患者が来た時は、研修医の先生はまず、患者の元を訪れて診察を行い、診察を通じて把握した患者の状況を上級医の先生にプレゼンし、上級医の先生と相談しながら、どんな検査や治療を行うか決定し、検査や投薬などのオーダーを出して診療を進めていました。患者が入院した後は毎日、診察を行い、カルテを書いたり投薬や輸液の調整を行ったりしていました。他にも、ご家族に電話して病状と治療方針の説明を行ったり、患者に検査の同意書を書いてもらったり、上級医の先生の指導の下、紹介状を作成したりといった仕事も行っていました。手技に関しても、採血や心エコー検査、PICCカテーテルの挿入など、様々な手技を行っていました。

 実習の内容は比較的自由度が高く、私の希望に基づく実習をさせていただきました。希望があれば他の診療科で実習することも可能で、私は救急科や外科での実習もさせていただき、採血など一部の手技に関しても行わせていただきました。病院の先生方は優しく、毎日、過ごしやすかったです。

 実習期間中、宿泊した寮は1LDKで広く、中は綺麗で快適でした。少し歩いた所にコンビニやスーパー、大きい100円ショップなどの店もあるので、生活には困りませんでした。

 今回の実習を通じて自分が研修医になった時の姿をより具体的に想像できるようになり、大学の残りの実習や国家試験の勉強へのモチベーションが高まりました。病院見学では研修医の仕事の詳しい内容はなかなか見られないので、今回参加して良かったです。

 伊東市民病院は、内科で様々な疾患を持った患者を診ることができることに加え、研修医も診療に積極的に関わることができ、医師として成長できるチャンスに恵まれた魅力的な病院だと思います。   

           

 030510     030604

           【筆者】                   【伊東市民病院研修医の皆さん】